フェーズ4:PWMサーボ(1軸→4軸)(入口)

フェーズ4は、PWMでサーボを安全に動かすためのフェーズです。

フェーズ3では、IMUを使って姿勢を数値化し、異常姿勢を判定して安全停止へつなげました。
フェーズ4では、いよいよロボットを動かす側である サーボ制御 に入ります。

最初から4軸を一気に動かすのではなく、
PWMの考え方 → 1軸 → 安全範囲 → ゆっくり動かす → 2軸 → 4軸 → キャリブレーション → 電源対策 → 緊急停止
の順に進めます。

このフェーズの目的は、単にサーボを動かすことではありません。
壊さず、暴れさせず、次のフェーズ5「基本動作(前進/旋回/停止)」へ進める土台を作ることです。

このフェーズで得るもの

  • PWMの周期/パルス幅と、サーボ角度の関係が分かる
  • サーボ1軸を、中立・最小・最大の範囲で動かせる
  • 危険な角度を出さないための安全範囲を設定できる
  • 急に動かさず、角度を少しずつ変える補間を体験できる
  • 2軸、4軸を同じ周期で更新する考え方が分かる
  • サーボごとの個体差を、オフセットや左右反転で調整できる
  • サーボ電源の電圧降下・ノイズ・リセットの危険を理解できる
  • 異常時にサーボを止める、または安全側に移す考え方を作れる

実験一覧(E4)

※記事を作ったらリンクに差し替え。

  • E4-01 PWM概念(波形イメージ+基礎実験)
    目的:PWM周期/パルス幅とサーボ角の関係を学び、「PWMで動かす」が怖くない状態にする。
  • E4-02 サーボ1軸(中立/最小/最大)(リンク)
    目的:1個のサーボを動かし、中立位置・最小角度・最大角度の考え方を確認する。
  • E4-03 安全範囲(保護)(リンク)
    目的:危険な角度を出さない制限を入れ、サーボや機構を壊しにくくする。
  • E4-04 角度補間(ゆっくり動かす)(リンク)
    目的:角度を一気に変えず、少しずつ動かして、ロボットらしい滑らかな動きに近づける。
  • E4-05 2軸同時(同期更新)(リンク)
    目的:2個のサーボを同じ周期で更新し、複数軸を同時に扱う考え方を掴む。
  • E4-06 4軸同時(更新周期安定化)(リンク)
    目的:4軸を定期更新し、2足歩行ロボット試作機の最小構成に近づける。
  • E4-07 キャリブレーション(オフセット/左右反転)(リンク)
    目的:サーボの個体差や取り付け向きの違いを、設定値で吸収できるようにする。
  • E4-08 サーボ電源の落とし穴→対策[必須級](リンク)
    目的:電圧降下・ノイズ・リセットを体験し、電源分離、GND共通、配線、コンデンサなどの基本対策を確認する。
  • E4-09 緊急停止(止め方を決める)(リンク)
    目的:異常時や通信断時に、サーボをどう止めるかを決め、安全停止の完成度を上げる。

先に読む(基礎シリーズ)

  • (必須)PWMとは?周期とパルス幅でサーボを動かす考え方(リンク:準備中)
  • (必須)サーボモータとは?角度指定で動くアクチュエータの入口(リンク:準備中)
  • (必須)GNDとは?なぜ基準点が必要なのか?(リンク)
  • (必須)ショートとは?電源の扱いと安全の基本(リンク)
  • (推奨)電圧・電流・抵抗の超要点(リンク)
  • (推奨)フェーズ2:時間管理(ミリ秒の時計/周期処理/状態で整理)(リンク)
  • (推奨)フェーズ3:I2Cセンサ(IMU準備)(リンク)
  • (推奨)状態遷移と安全停止(IDLE/RUN/ERROR)(リンク:準備中)

よくあるつまずき TOP3

  1. サーボが動かない/少しだけ震える
    PWM設定が合っていない、信号線だけつないでGNDが共通になっていない、サーボ電源が不足している可能性があります。
    まずは「PWM周期」「パルス幅」「GND共通」「サーボ電源」を順番に確認します。
  2. サーボが急に大きく動いて怖い
    初期角度、最小角度、最大角度が決まっていない状態で動かすと、想定外の角度まで動くことがあります。
    フェーズ4では、早い段階で安全範囲を入れて、危険な角度を出さないようにします。
  3. 複数サーボを動かすとマイコンがリセットする/動作が不安定になる
    サーボはLEDやセンサより大きな電流を使います。
    そのため、電圧降下、ノイズ、配線の細さ、GNDの取り方が原因で不安定になることがあります。
    E4-08で、サーボ電源の落とし穴を必ず確認します。

ゴール(このフェーズを終えた状態)

  • PWMでサーボ1軸を動かせる
  • 中立/最小/最大の考え方が分かる
  • 安全範囲を設定し、危険な角度を出さないようにできる
  • 角度補間で、急に動かさず少しずつ動かせる
  • 2軸、4軸を同じ周期で更新できる
  • サーボごとのオフセットや左右反転を設定として扱える
  • サーボ電源の注意点を理解し、最低限の対策ができる
  • 異常時にサーボを停止する方針を決められる

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  • 次:フェーズ5:基本動作(前進/旋回/停止)(リンク)