文字を画面などに表示させるには、printf というC言語で用意されている標準出力関数を使います。
実務ではあまり使う機会がありませんが、プログラムの誤りを検出するための作業(デバッグ)をするために、処理結果などを表示させて確認するなどで利用することがあります。
今回は、このprintf関数を使って文字を表示する方法について学びます。
標準出力を使って画面に出力する
printf関数は、C言語で提供される標準出力機能を利用して、コンピュータの出力装置に対して文字列を表示する関数です。
文字を表示することを、文字を出力するといいます。
出力装置とは、通常は画面になります。
ただし、OSのリダイレクト機能というものを使って出力先をプリンタなど、他の装置に切り替えることもできます。
標準出力先は、OSなどの違いにより異なる場合があります。
printf関数のシンプルな書式
決められた文字列を出力する場合の書式は次のようになります。
構文
printf( "シンプルな書式" ) ;
ダブルクォーテーション( " )で囲まれた部分に出力したい文字列を記述します。
また、printf関数を使用する場合は、stdio.hをインクルードする必要があります。
改行のしくみ
文字列の中に改行を入れることもできます。
サンプルプログラムをもとに説明していきます。
#include <stdio.h>
int main(void)
{
/* 文字列を出力する */
printf("Hellow World¥n");
printf("次の行に出力します。¥n");
return 0;
}
" と " の間の文字列中に ¥n (\n)をつけると、その部分が改行と見なされ、改行されます。
バックスラッシュ( \ )か、¥ は、環境によって異なるので注意が必要ですが、どちらも同じ意味になります。
もし、当ブログで、バックスラッシュで記述されている場合は、¥と読み替えていただければ幸いです。
実行結果
Hellow World
次の行に出力します。
サンプルプログラムのprintf関数に改行を入れなかった場合、どのように出力されるのでしょうか。
printf("Hellow World");
printf("次の行に出力します。");
上記のように改行を入れなかった場合、printf関数を2つの文に分けていても、次のように1行で表示されてしまいます。
実行結果
Hellow World次の行に出力します。
¥nは、文字列の途中でも記述できます。
また、複数記述することもできます。
printf("C言語プログラミングで\n文字列を\n表示しよう");
C言語プログラミングで
文字列を
表示しよう
実行結果
C言語プログラミングで
文字列を
表示しよう
¥nの改行など、キーボードから入力できない特殊文字をエスケープシーケンス と呼び、改行以外にもさまざまなものがあります。
これについては、「エスケープシーケンスの一覧」の記事がありますので、ぜひ参照してみてください。
以上が、C言語で簡単な画面への表示を行うことについての内容になります。
printf関数を使って簡単に文字列を表示しましたが、printf関数には、さまざまな出力方法があります。
これについては、「 記憶した値を画面に表示 」の記事がありますので、ぜひ参照してみてください。
次は、数値を記憶する(変数)と基本的な演算について学びます。