改行を入力する場合など、文字の中にはキーボードから入力できない、文字の制御を行う特殊な文字があります。文字列の中に、このような文字などを使用するために、¥( \ )を最初に付けた2つの文字の組み合わせて、1文字分を表す特殊文字のことをエスケープシーケンスといいます。
今回は、このエスケープシーケンスにどのようなものがあるかを纏めてみました。
エスケープシーケンス一覧
エスケープシーケンス | 意味 |
¥a | 警告音 |
¥b | バックスペース |
¥t | 水平タブ |
¥v | 垂直タブ |
¥n | 改行 |
¥f | 改ページ |
¥r | 復帰 |
¥' | シングルクォーテーション ' |
¥" | ダブルクォーテーション " |
¥¥ | ¥または\ |
¥? | ? |
¥oo | 8進数表記の文字 (oは0~7の数字) |
¥xh | 16進数表記の文字 (hは0~9の数字と、A~Fの英字) |
¥0 | ヌル文字 |
最初の¥ですが、環境によって、バックスラッシュとして表示される場合もあります。
シングルクォーテーション、ダブルクォーテーション、¥( \ )、?は、特殊文字ではありませんが、文字として表示するためには、¥( \ )を付ける必要があります。
これは、シングルクォーテーションやダブルクォーテーションは、文字、文字列の開始、終了に使われるため、どちらの意味かを解釈できるようにするために、文字として表示する場合は、¥( \ )を付けることになっています。¥( \ )も同じで、「"¥n"」が改行なのか、¥とnの文字を表示するのかが解釈できないためです。? も同様と考えてよいと思います。
また、ヌル文字は、文字列の終端を表すもので、文字列の最後には必ず付いている制御記号です。C言語では、0として扱われています。
以上が、エスケープシーケンスの一覧についてでした。
もしかすると、言語によって他にもあるかもしれませんが、私の知っている範囲で書いていますのでご了承ください。