最初は、画面に2行の文字列を表示するプログラムを作成します。
次のソースコードを入力します。
/* 「C言語入門をはじめよう!」を表示する */
#include <stdio.h>
int main(void)
{
printf("C言語入門をはじめよう!\n");
printf("今回は、C言語の基本です。\n");
return 0;
}
このソースコードをビルド(コンパイル、リンク)して、実行すると、次のように表示されます。
C言語入門をはじめよう!
今回は、C言語の基本です。
プログラムの中身を理解する
1行目の/* */の解説
C言語のコンパイラでは、/* から */までの文字は無視されるので、プログラムの動作には影響を与えません。
そのため、/* から */ までの間に、自分のメモ書きとして自由に記述しておくことで、後でプログラムを読み返す際の注釈に利用できます。
この/* から */に記述した内容のことをコメントといいます。
次のように/* から*/ の間に改行を入れることにより、複数行にコメントを付けることもできます。
/* コメントの開始
コメントの終了 */
他にもコメントの付け方があります。
// を記述するにより、// から行末までをコメントとして使えます。
// ここから行末までがコメントです。
2行目の#includeの解説
#include <stdio.h>
# で始まる行は、プリプロセッサという特別な仕組みが、プログラムを翻訳(コンパイル)する前に処理されます。
#include は、コンパイルする前に、< > 内に指定したファイルの内容を、#includeが記述されている位置にコピーして挿入します。
今回だと、stdio.hファイルの中身が#includeが記述されている箇所に差し込まれるイメージです。
このように、他のファイルを読み込むことをインクルードといいます。
今回使用している stdio.h というファイルは、標準的な入出力の命令が使用できるようにするファイルで、今回だと、この後に解説するprintf という画面に文字を表示する処理を実行するために必要になるため、記述しています。
stdio.hファイルは、C言語に標準で用意されているファイルで自分で用意する必要はありません。
4行目のmain関数の解説
int main(void)
{
省略
}
C言語のプログラムは、関数と呼ばれる小さなまとまりの集まりでできています。関数とは、ひとつの仕事をする部品のようなものです。
この関数のひとつに、main関数があり、int main(void) と記述します。
このmain関数が、C言語のプログラムが開始される関数であり、この位置から処理が行われます。
また、その下にある { から } までをブロックといい、プログラムの開始と終了を示しています。
関数については、別途説明しますので、ここでは、int や (void) などの説明は今回は省略します。
今は、ここからプログラムが開始されるということを覚えておけば十分です。
6、7行目の解説
printf("C言語入門をはじめよう!\n");
printf("今回は、C言語の基本です。\n");
C言語では、1つの小さな処理の単位を文と呼び、最後に ; (セミコロン)という記号をつけます。
そして、この文が原則として、先頭から順番に1文ずつ処理されます。このプログラムでは、6行目が処理された後に7行目が処理されます。
printf( ) という文は、「文字列を表示する」という処理を表しています。
printf( ) については、この次の記事で別途説明します。今回は、「C言語入門をはじめよう!」や「今回は、C言語の基本です。」が画面に表示されると覚えておけば十分です。
9 行目の解説
return 0;
今は、main関数を終了する合図と覚えておけば十分です。
詳しくは、関数の解説にて説明します。
まとめ
- /**/ や // はコメントと呼ばれ、自由にメモを書いておくことができる
- #include <stdio.h>は、標準的な入出力の命令(printfなど)が使用できるようにする記述する
- C言語プログラムは、main関数から開始される
- 1つの小さな処理の単位を文と呼び、最後に ; (セミコロン)という記号を付ける
- printf( ) という文は、「文字列を表示する」という処理を表す