今回は、条件とは何か、また、条件に使用する記号についてを解説します。
条件とは
条件とは、「○○の場合」や「○○ならば」といったように、ある状況を判断するための基準のことをいいます。
例えば、「テストが60点以上の場合はごうかくとする。」という文で考えてみると、この「テストが60点以上の場合」が条件にあたります。
条件は、成立するか、成立しないかで判断されます。
C言語では、条件が成立する場合は、「真(true)」、条件が成立しない場合は、「偽(false)」と表します。
条件に使う記号(比較演算子)
条件には、「以上」、「以下」、「より小さい」、「より大きい」、「等しい」、「等しくない」があります。
C言語では、それぞれ記号(比較演算子)があり、その比較演算子を用いて条件を記述していきます。
| 意味 | 比較演算子 | 例 | 結果の例 |
| 以上 | >= | a >= b | aがb以上のとき真 |
| 以下 | <= | a <= b | aがb以下のとき真 |
| より大きい | > | a > b | aがbより大きいとき真 |
| より小さい | < | a < b | aがbより小さいとき真 |
| 等しい | == | a == b | aとbが等しいとき真 |
| 等しくない | != | a != b | aとbが等しくないとき真 |
このように、条件は、比較演算子を使用して記述していきます。
比較対象のオペランド(値や変数)ですが、整数、小数点数の他にも文字(文字コード)も比較対象にすることができます。
例えば、'A' == 'B' のように比較できます。
複数の条件を組み合わせる場合(論理演算子)
比較演算子だけではなく、複数の条件を組み合わせて判断することもよくあります。
かつ、または、などです。例えば、「テストが60点以上、かつ、80点未満の場合」などです。
このように、かつ、または、もC言語では記号(論理演算子)で表します。
| 意味 | 論理演算子 | 例 | 結果の例 |
| かつ(AND) | && | (a >= 60) && (b >= 60) | aとbがどちらも60以上なら真 |
| または(OR) | || | (a >= 60) || (b >= 60) | aとbのいずれかが60以上なら真 |
| 否定(条件を反転) | ! | !(a>=60) | aが60以上でない(aが60未満)なら真 |
まとめ
- 条件とは、「○○の場合」や「○○ならば」といったように、ある状況を判断するための基準のこと
- 条件が成立する場合は、「真(true)」、条件が成立しない場合は、「偽(false)」と表す。
- C言語では、「以上」、「以下」、「より小さい」、「より大きい」、「等しい」、「等しくない」を比較演算子(>=、<=、>、<、==、!=)で記述する。
- 複数の条件を組み合わせて判断する場合は、&&(かつ)、||(または)、!(条件を反転)の論理演算子を用いる。